屋根塗装のデメリット


雨漏りのお問い合わせを頂いたお客様。

こちらの屋根は、過去に一度、塗装をされたそうですが…




解体してみると、
雨水が、屋根材の隙間から吸い上げられた跡が。

野地板もブカブカに腐っています。

今回の雨漏りは、屋根塗装によるものである可能性が高いです。




本来、屋根材と屋根材の重なりには、適切な隙間があり、
それが雨水の侵入を防いでいます。
しかし、塗装された屋根は、その隙間まで塗料が入り込み、
必要な空間が埋められてしまいます。


 

上の写真を見ると、屋根材が被さっていた部分にまで
雨水が浸入していたことがわかります。

そこへ雨が降ると、「毛細管現象」を起こして、
屋根材の隙間へと吸い上げられてゆきます。

そして釘穴や釘を伝って、雨漏りを起こします。

下の写真の雨染みは、すべて釘穴から雨漏りを起こしたものです。




屋根の補修には、いくつかのな方法があります。
が、
「安く済むから」という理由で安易に屋根塗装を選ぶことは、
お勧め致しません。

5年10年と、長い目で見れば、塗装して済ませるということは、
雨漏りのリスクを抱えることになりかねません。

屋根は、雨風を防ぐ要となりますので、長い目で見て、
安心できる工事をお選びください。





2019年08月28日